IBJ 2023年度版 成婚白書から

IBJ 2023年度版成婚白書が今年もリリースされました。 婚活(結婚相談所)の指標ともなるビックデータ。
今年もぜひ、活動の参考になさってください。

下記のコピーはIBJ2023年版成婚白書より引用させていただいています。
赤字は当所の感想や見解です。

2023 年の代表的な成婚者像は、男性 38 歳、女性 34 歳となった。昨年と比較して大きな変化はないが、注目したいのは、在籍日数「約 9 ヶ月(男女合わせた中央値)」、交際日数「4 ヶ月程度」と短い期間で結婚まで意思決定しているということである。これは、⼀般的な平均交際期間 4.3 年¹の 1/12の期間となる。

男性 38 歳、女性 34 歳は中央値だそうです。しっかり大人年齢ですよね。 一般には、2022年男性の結婚平均年齢は31歳で女性は29.5歳といわれています。 周囲を見回して、「婚活しなきゃやばい!」とようやく腰を上げての活動なのかと? 男性は35歳ぐらいから、女性は31、32歳ぐらいに相談所に入会する人が多いのだと想像します。

【結婚可能性の高い年齢差】
男女1歳差以内 47.0%
男女2歳差以内 61.5%
男女3歳差以内 71.8%

ここに数年、特に年齢差が少ない成婚カップルが増えています。同年(歳)代婚。
これは婚活をせずに恋愛結婚をした人たちも2歳差以内なのでそういう傾向なのだと思います。
夫婦共働き、一緒に協力して家庭を築いて行くというコンセプトから同年(歳)代婚が望まれるようになったではないかと思います。
「5歳年上の夫とは自分が同じぐらいの年収。なのに自分がほぼメインとなって家事育児を担っている(怒)」というようなケースを、現代の女性は好まないのだと思います。

出生動向基本調査によると、18〜34 歳の独身男女のうち「いずれ結婚するつもり」と回答した割合は 8 割を維持しているが、異性との交際経験に関して、男性 4 割、女性 3 割が「恋人としての交際経験が無い」ということが明らかになっている。結婚への意思は、2000 年代より横ばいで推移しているにも関わらず、交際経験が無い男女は年々増加傾向にある。

現場感覚として納得できます。がっつり異性と交際した経験がないという人が多いし、むしろそれが普通になっています。「恋愛よりももっとしたいこと、しなければならないことがあった」「自分に自信がなかった」「環境がそれを許さなかった」「自然にしてたら相手ができると思っていたけどできなかった」「人を好きになることがわからない」。 理由はいろいろですが、自分だけで楽しめることが増えている社会だからかもしれません。寂しくないのですよね。 でも、「推し活」とかも流行っているから、「心を動かし萌える対象はほしいけど、傷つきたくはない」という人が増えているのかもしれません。学力や能力が高い人の中には、理性が勝ち過ぎて感情をコントロールする癖がついている傾向があるようで、なかなか殻が破れません。

成婚しやすい年齢として、女性は「20〜29 歳」男性は「25〜34 歳」がボリュームゾーンとなり、男女共に年齢が上がるに連れて成婚しにくくなる傾向が。女性は 35 歳以降、男性は 40 歳以降から100%を下回り、成婚しにくくなることから、早期活動の支援とサポートを強化していく必要がある。

男性は40歳。女性は35歳。婚活が厳しくなる年齢ポイントとなります。 我々のサポートの重要性が問われる中、どうしてもわかってもらたいことがあります。 「みなさん、実年齢より考え方や行動がとっても幼い(婚活や人間関係において」。これです。耳触りが悪いことを言ってごめんなさい。 なぜかなぁ?と考えた時、「傷つきたくない」という本音が透けて見えるのです。 長く社会人をやっていたら誰もがなんらかの辛い経験もあるはずで、それが故に無意識に「わからないゾーンは避けるように、深入りしないように、いつも逃げ道を用意しておくように」。自己を守ろうとしてそうなったのではないかと思います。婚活はその傷口を抉りますものね。しんどくて当然です。 我々のフォローポイントはそこです。

⼀方女性の「成婚率」と「年収公開・非公開の割合」を見ると、年収を公開していた女性は全体の2 割程度に留まるが、そのうちの成婚率は 43.3%と、非公開の女性よりも成婚率が 14 ポイント高い。 年収を公開している女性が少ないことから、年収額の大きさよりも、年収を公開していることで好感を持たれている可能性もある。

これはアメブロ「結婚できないはずはない」の方でも書きました。 すぐには完全公開にならないでしょうし、きっと「任意」のままだとも想像しますが、年収が公開されていることにより男性はその女性に対して、リアルな結婚観を描きやすいと思いますよ。併せて自己PRには仕事に向き合う姿勢や、結婚・出産した場合の働き方など、自分なりの考えを記載するのもより良い印象を与えるはずです。

成婚者における都道府県別成婚率を高い順に並べると、「鳥取県」が最も高く、「東京都」が最も低くなった。成婚率の高い県は活動者の⺟数も少なく、退会者も少ないことから成婚率が上がりやすいという前提のもと、若者が多く集まる東京都などは、地方よりも出会いが多く、結婚相談所以外の婚活ツールを利用するケースもあり、成婚率が低くなりやすい傾向がある。

やっぱり東京、大阪などの都市部は出会いが多いですものね。アプリなどで気軽にたくさんの人と会えるはず。それゆえ逆に結婚が遠のく場合もあるのですが。 ちなみに、京都の成婚率は37%。47都道府県のうち下位から10番目。 男性が50%、女性は29,4%です。女性は3人に1人が成婚退会できるということですね。確かにそんな感じです。 滋賀の成婚率は34,5%。男性は37,1%、女性は31,6%で下位から9番目。 大阪は成婚率は28,9%。男性は37,8%、女性は22,9%で下位から2番目。女性はしんどいはずです。ちなみにワースト2位。 ワースト1位は東京でした。

昨年は「400 万円〜」成婚しやすさ 100%を上回っていたが、今年は「600 万円〜」が成婚しやすいという結果になった。また、年代別に比較しても 25〜29 歳では「400 万円〜」30〜34 歳では「500万円〜」35〜39 歳は「600 万円〜」と昨年よりも 100 万円ずつ成婚しやすさのハードルが上がっている。さらに、40〜44 歳では、昨年よりも 200 万円高い「800 万円〜」が成婚しやすい結果となっている。 成婚者と退会者で年収を比較した際に成婚者の年収が高いことからも年収条件は婚活において重要な判断材料になっていることが言える。

成婚しやすい年収傾向は男性についてです。「600 万円〜」ってなかなかですよね。でも、確かにそのとおりです。ここ京都においてもそうです。(というか、そのぐらいの年収の方が入会してこられます) 2024年は年収が上がると言われています。しかし、大手企業勤務の方とそうでない方との差が出るかもしれません。 相談所としては、600万円に満たない層の男性たちのフォローがさらに求められることと想像します。

1)成婚者の在籍日数は約 9 ヶ月、交際日数は 4 ヶ月程度と、 ⼀般的な平均交際期間 4.3 年¹の 1/12 となる短い期間で結婚まで意思決定している。
(2)女性 35 歳、男性 40 歳を分水嶺として成婚しやすさが分かれる。 若者の結婚相談所利用が増えているが、20 代の婚活支援をより強化する必要がある。
(3)人口減少エリアの大半が“女性”が多く転出しており、都市部(特に東京)へ流⼊。 これにより都市部は男性の方が成婚しやすくなる。
(4)女性の年収公開状況が、成婚しやすさに影響しており、年収を公開しているほうが 成婚の先行指標となるお見合い数が増えることから、成婚率も 14 ポイント高くなる。

以上が総括として記述されていました。 また、2023年の成婚白書は冒頭部分に、「国の少子化政策」についての問題点が書かれていました。 本当にその通りだと思いました。 官製婚活の難しさは周知のとおりなのだけど、もっと真剣に議論を重ねてほしいところです。  


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